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2015年本屋大賞6位
殺人事件の犯人が逃走している中での1年後、3つの其々のストーリーに身元不詳の男が現れるお話。
3つのストーリーがどのように繋がってくるのか気になってしまい下巻は一気読み。
文庫本の帯には「私を裏切ったのは、誰だ?」とあるが、こんなに悲しい自分への「怒」があるのかと。。
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人を信じること、これは本当に難しいことだと思う。信じたいけど頭の片隅にもしかして?と疑っている自分がいる。相手の過去もすべて知りたいと思う。でも知ったうえで信じ切れるかな。。?かくいう私もすべてを話してはいない。
タイトルの「怒り」の意味が良く分からなかったけど(読み飛ばしたかな)、映画見たらわかるかな。
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読了して、何とも言えない読了感を得ました。人が人で居られるのは、身元を保証するものがあるからという、現実だけれどもなんともやりきれないものを感じました。結局は、相手が自分を信じていてくれても、自分の後ろめたい思いが無くならなければ解決しないことが多くあるということだと思いました。
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早く捕まえないと、あいつ絶対また何かやりますよ。
この言葉 凄く怖かった! あの2人が危ない!
そう思ったが 逆だった。
上巻は動きがなく退屈だったが、下巻は 色々 動きが有り 面白かった!
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山神一也は整形手術を受け逃亡している、と警察は発表した。洋平は一緒に働く田代が偽名だと知り、優馬は同居を始めた直人が女といるところを目撃し、泉は気に掛けていた田中が住む無人島であるものを見てしまう。日常をともに過ごす相手に対し芽生える疑い。三人のなかに、山神はいるのか?
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犯人はこいつだったかのか・・・。
本当のところはどうだったのか?と考えてもよい余地が残されているような気もする。
人と人とのつながりというのは、本当に千差万別十人十色。
それぞれに大なり小なり物語があるのだ。
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身元を知らない人を愛した時、どこまで相手を信じられるか、まして殺人犯と同じ特徴を持っていたら...顔が似ていたら... 人間の弱さに鋭く食い込んでくるもので、胸が詰まった。
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『自分たちにとっては切実なことでも、立場が違えば、気にもならない。どこか別の場所で降っている雨でしかないのだ。』
ここがすごく好きです。
映画のキャストが公開されていたので、俳優さんを当てはめながら読みました。
面白かった!一気に読みました。
映画楽しみです。
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喪失感と遣る瀬無さを感じた結末。
やはり、惨殺事件の犯人・山神一也を中心としたミステリー、サスペンスというよりは、間接的に山神一也に翻弄される人びとを描いたヒューマンドラマだった。
逃亡を続ける山神一也の正体に驚愕することもなく、『怒』の正体も知ることもなく、読み手に精一杯生きることに対する不信感を抱かせるような結末だった。
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大人になれば必ず出くわす「やりきれない」思いや「後悔」を抱えながら生きている人が沢山出てくる。どうしようもないものを背負って、しんどいな~と言いながら生きてるから、小さな幸せを大事にするのかも。
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一気読み。人を信じることは、なんて難しくて、孤独なんだろう。ただただ孤独で、自分だけにしか決められない。信じられるかどうか、というより、信じると決められるかどうかなのかも。
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「悪人」と同じ監督で映画化も決まっているということで、期待しすぎてしまった。。
最初から最後まで「人を信じることの難しさ」というテーマが貫かれていて、シンプルな構成と引き込まれるストーリー展開。
それだけに途中から、「犯罪者は誰か?」という結末を追いかけるだけになってしまった。
実際に起こった事件に近いエピソードも出てくるのだけれど、犯人像にはあまり迫らない。そのため、残虐性とか不気味さが読後にそのままもやもやと残る。とても怖かった。
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信じるというのは、その人のことを知っていく関係性の中で、少しずつ築かれていくんだよなと、あらためて思いました。
だからこそ、信じられる人がいることって大切なんだと感じさせてくれる一冊です。
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同時に三つのストーリーが進行し、冒頭で起きた凶悪殺人事件の犯人が、その中にいるのか、という展開で話が進んでいく。
若い夫婦が惨殺され、現場には「怒」の血文字が残された。犯人は山神一也と判明するが、行方知れずとなる。
事件から一年後、房総の港町で働く槙洋平と愛子親子の元に田代という男が、ゲイの藤田優馬の元には西田直人が、沖縄の離島で暮らし始めた小宮山泉の近くには田中と名乗る、それぞれ身元不詳の男が現れた。
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最初から映画化、映像化を意識している構成な気がした。
「人を信じるのは難しい」で片付けたくない。それより過去を多く語らない人を信じられないのが、大人だと思う。そして信じたいのも大人だと思う。
田中の殺人の動機や背景が書かれてないのも、またそれで良い気がする。「怒り」は辰哉の怒り。